プロフィール

性別 男
年齢 60歳後半
住居地 長野県

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2008-03-13

ネジ山修正

オークションで購入したブレーキ・キャリパーのパッドを固定するピンのネジが固着して外れません。
ピンの頭の六角レンチの穴も舐められているので、レンチも使えません。

当初はピンをバイスプライヤーで外すことを考え、やってみたがびくともしません。

ねじ山をポンチで叩いたが、これも駄目です。

熱を加える方法もあるが、道具がありません。

プロに相談しようと電話をしましたが、不在です。。。

こうなったら自分でやるしかありません。

リスクを伴う危険な方法です。
もし、失敗したら・・・・・その先も考えて着手しました。
(その先とは新品購入です)

その方法は固着しているネジの頭からネジの芯にドリルで穴を開けていくやり方です。
最初は3ミリから始め。手持ちのドリルを総動員し、じょじょに穴を大きくしていきます。
ポイントは当たり前ですが、最初の穴を芯の中心に開けることです。これが成功の秘訣です。
最初の穴を開ける前に、六角レンチの穴に入る一番太いドリルで穴の底を逆円錐形に削ることで、芯の中心を出せます。これがポイントです。

ネジのサイズはM10、ピッチ1.0です。
手持ちのドリルは6.5ミリが最大です。

6.5ミリの穴を開けた時点で、M10のタップを使いましたが、食付き部が5山あり、雌ネジの入り口のネジ山に食い込むことができません。

思案の末、タップの食付き部を切り落とすことを思いつき、グラインダーで切り落としました。
これだと雌ネジにしっかり食い込んでいきます。
CRCを掛けてはゆっくり慎重にタップを回していきますが、思うように進んでいきません。
雌ネジの山が飛びそうです。飛んだらご臨終です。

芯に開けた穴をもっと広げることにし、8.8ミリのドリルを購入しました。
間違えると雌ネジの山も削ってしまいます。キャリパーを万力にしっかり固定し、ドリルの回転数を上げないようにドリルのスイッチを操作し慎重に開けていきます。

8.8ミリの穴がほぼ元の穴の深さになったところで歯を抜いてみると、固着したねじ山の残骸がぐらついています。

残骸を取り除き再度タップを切ると、時々ひっかかるもののスムーズに奥まで達しました。
いゃあ。やったーって感じです。


タップの食付き部があるため雌ネジにしっかり食い込めません


タップの食付き部を切り落とすことにより雌ネジにしっかり食い込ませることが出来ます。


タップの食付き部を切り落としました。


こんな状態でゆっくり慎重に切っていきます。


固着したネジの頭。


固着したネジの芯に開けた穴、ほぼ中心に開いていました。これが成功の最大の要因です。


新品のパッドです。1600円(送料込)
これを交換するために大変な苦労をしました。


新品のパッドは角を落とします。左が処理済みのもの。
240番の耐水ペーパーで落としました。


固着したピンの後に新品のピンをはめ込みました。


組み込まれた新品のパッドです。


今回のオーバーホールはパッド交換のみとしました。
固着したネジの修正作業で小さい傷かついてしまいました。これが素人の所以です。
再塗装か研磨できれいにしたいと考えていますので、その時完全オーバーホールをする計画です。
今はスプリンガー化が最優先ですから。。。

かかった費用
・タップ(M10ピッチ1.0) 680円
・ドリルの歯 8.8ミリ 980円

ついでの話
今日、愛車ゴルフを車検に出しました。明日には上がってきます。